江戸時代末期、庄屋のお供をする使用人の女性・子供たちは改まった場では
必ず紋付の色無地を着用していました。
その後大正時代になり紋付の色無地は、礼装とされ現在の留め袖や振袖と同じ格式とされるようになります。
庶民の間でも色無地が着用されるようになったのは昭和に入ってからで
戦後、教育制度の普及に伴い卒・入学式に参加する母親が着用する着物としての
着用が目立ち始めました。
現在では、シンプルで派手すぎないことから
侘び寂びの文化を重んじる茶道の世界では重宝され
一つ紋を入れると略礼装になるため場を選ばない着物として人気があります。